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ゴールドウイン グループのウールリッチジャパン
今秋、国内販売が本格スタート

update: 2018/10/15

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本格スタートしたウールリッチジャパンの ブランドビジネス(写真は「WOOLRICH 青山店」)

本格スタートしたウールリッチジャパンの
ブランドビジネス(写真は「WOOLRICH 青山店」)

ゴールドウインの100%出資の子会社、ウールリッチジャパン(東京、川田慎二 取締役社長)の手掛ける「WOOLRICH」(ウールリッチ)ブランドの国内販売が、今秋から本格的にスタートした。既存の卸先ビジネスも引き継いだが、先月9月には東京・青山や札幌に直営店を出店するなど、新しい取り組みが形になりつつある。

「新しいビジネス、商材を拡張する」

ウールリッチジャパンは昨年(2017年)12月1日の設立。今年2018年1月から運営を開始した。過日、開催された2019年春夏展では、来年の新しい商材も企画・提案した。今年は事業運営の移行期で、また秋冬シーズンが主体のブランドでもあるため、本格的なビジネス展開は今年8月──今秋からだ。

「ロロ・ピアーナ」の生地を採用した ビジネスユースのアウター

「ロロ・ピアーナ」の生地を採用した
ビジネスユースのアウター

直営店舗は前述の青山、札幌のほか、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪の計5店舗を展開する。そのほか、大手セレクト系ショップなどへの卸ビジネスも継続展開している。具体的な売上目標は非公表だが、今期(2019年3月期)から収益が発生することになる。

「ウールリッチ」が従来のゴールドウイングループのブランドと異なる点は、元々毛織物メーカーで、ファッション向け生地を生産していたこと。純然たるスポーツブランドではない。主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」(TNF)よりもファッション、タウン寄りの立ち位置である。アウトドアライフスタイルを発信していく方針だが、スポーツウエアの要素を加えて、「新しいビジネスや商材を拡張していく」(川田慎二 取締役社長)計画だ。

具体的には、春夏物の商材や雑貨の企画、端境期商材の充実が当面の課題。ショップ運営を考えると、年間で販売する商材が必要になってくる。アウターが主力の「ウールリッチ」にとって、“1年を通じて展開できるブランド”に変化することが不可欠だ。「春夏商材や雑貨など、秋冬シーズン以外の軸を3つくらい作る必要がある」(川田社長)と考えている。