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国内ベースボール市場 2013年シーズン(上)
激化する競合、各社は生き残りの道を模索

update: 2013/09/17

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新ロゴの「ミズノ プロ スピード ドライブ テクノロジー」が けん引役になった

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展開ブランド数が増え、昨年以上に競合が激しくなった国内ベースボール市場。その市場規模が730-750億円と言われ、また伝統やファン層の広さから国内スポーツの中でも重要な種目の1つに数えられる。近年、急速に成長しているサッカー市場がベースボールを猛追しているが、その存在感はまだまだ大きい。ブランド数が増えた今シーズン、主要各社はいかにして生き残り策を講じているのか、現状をまとめた。

メーカー間で売上推移に格差

2013年シーズンの前哨戦に当たる時期でもある昨年(2012年)11月、アシックスとのライセンス契約を終えたローリングスジャパンが自社企画の用具を販売し始めた。時を同じくしてアシックスも、従来はシューズのみで展開していた「アシックス」ブランドをグラブやバットなど全アイテムへ拡大し、商品企画も新たに練り直して再スタートを切った。「ローリングス」ブランドがジャパン社を通じて自社品を展開し始めたため、実質的に参入ブランドが増えるという状況になった。

国内ベースボール市場のシェアは300億円弱規模の「ミズノ」がトップで、2番手には60億円前後の「ゼット」「アシックス」「エスエスケイ」が追随する。ユニフォームが主体の「デサント」などは20億円台。「ナイキ」「アディダス」「ローリングス」「アンダーアーマー」など外資系は非公表だ。

今シーズンの大まかな概況はシェアトップの「ミズノ」が復調傾向、リニューアル元年の「アシックス」は好スタートを切った。今シーズンから商品企画を一新した「ゼット」も健闘、「エスエスケイ」「デサント」は苦戦傾向にある。「ローリングス」は出荷も店頭消化も順調で、計画比を上回る推移だという。