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活況続くランニング市場
中級者が増加、リピーターが定着
トレイルランに注目集まる

update: 2013/01/15

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アディダス、ファンランナーへアプローチ

アディダスジャパンのランニング けん引役の1つ「adizero TAKUMI」

アディダスジャパンのランニング
けん引役の1つ「adizero TAKUMI」

アディダスジャパンは年々拡大を続ける日本のランニングマーケットにおいて、様々なレベルのランナーに対し、幅広いレンジのシューズを提供している。中でも力を入れているのが「ファンランナーと呼ばれている女性初級者ランナー」。アディダスが2011年からサポートしている「ホノルルマラソン」はその姿勢の表れだ。

一方で、次代の「アディダスランナー」を継続的に増やしていくために、学生を中心にした“ネクストジェネレーションランナー”に対して、「adizero TAKUMI」シューズの発表や、青山学院大学陸上競技部中・長距離ブロックとのパートナーシップといった活動に取り組んでいる。

2012年秋冬のシューズの売れ筋傾向は、「adizero」シリーズがけん引役になった。特に、軽量ランニングシューズの「adizero Feather」や「adizero TAKUMI」、ファンランナーに人気が高い「adizero Boston」が売れ筋だった(売上高は非公表)。ランニングアパレルでは、ファンランナー向けのレディス「蘭」、メンズでは「叶衣」(KANOI)などが売り上げをけん引した。

今年2月には、「ランニング業界初となる革新的なソールを搭載したランニングシューズ」を発表する予定。新しいテクノロジーを搭載したシューズだそうで、今年1年間このモデルの発信に力を入れるという。また、時間短縮を目指すエリートランナーへの取り組みを強化。青山学院大学陸上競技部中・長距離ブロックとのパートナーシップを通じ、秋から始まる3大駅伝にも注力する。

今年8月の世界陸上が1つの強化ポイントだ。トップアスリートにスポットを当ててアプローチする。また10月のランニングシーズンから12月の「ホノルルマラソン」の次期は、ファンランナーを中心にアプローチを展開するという。

今年も引き続き、ランニング市場は堅調に推移しそうである。