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活況続くランニング市場
中級者が増加、リピーターが定着
トレイルランに注目集まる

update: 2013/01/15

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ミズノ、“ソーシャルランナー”を取り込む

ミズノの機能性アンダー 「BG8000」も好調

ミズノの機能性アンダー
「BG8000」も好調

ミズノのランニングビジネスも堅調だ。12月までのシューズの推移は105%で着地した模様。2月、3月に新モデルを市場投入するため、3月末までには110%と2ケタ増に近づく見込みだ。中でも、レーストレーニングと呼ぶ中級者向けのモデルが好調だった。フルマラソンを4時間後半から5時間台で走るランナーを想定する。一方で、ランニングクリニックなどのイベントでも初心者の姿を良く見掛けると言い、新規参入はまだ続いているようだ。

レベルアップしたランナーが増えているが、時間短縮に重きを置かず、楽しく走ることを重視するランナーが増えているという。ランニングを通して人との交流を図る新しいランナー層が増えているのだという。ミズノでは、シリアス層の「パフォーマンスランナー」と区別するために「ソーシャルランナー」と呼んでいる。今年3月には、そのソーシャルランナー向けのモデルを発売する。快適性を重視したシューズで、エントリー層の使用も可能だ。

昨秋の「大阪マラソンエキスポ」では、女優の柴咲コウを起用した新しいミズノのランニングイメージを打ち出した。ソーシャルランナーを念頭に置いたソフトなイメージのビジュアルである。機能性を優先した同社の従来型のブランド発信とは一線を画する。

アパレルはランニング専用モデルの機能性アンダー「BG8000」が好調。昨年8月から発売し始めたが、予想を上回る売上推移だという。

今後は、「大阪マラソンエキスポ」でも登場した「ラントラック」を活用したグラスルーツの販促を進める。ラントラックとは、足の計測器などを積んだ同社のランニングイベント専用車のことで、ランニング会場へ自由に移動することができる。