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『マーケット分析』
—ウインターマーケットは底を打ったか?

update: 2011/02/28

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降雪にも恵まれ、堅調だった今季

国内ウインター市場は降雪にも恵まれ、比較的堅調な推移でまもなくシーズンを終えようとしている。毎年、積雪状況に大きく左右されるリスクの大きい商売だが、なかでもスキーウエア商戦は好調だったようだ。買い替え需要、流通在庫の健全化など様々な要因はあるだろうが、固定客が文字通り固定化した安定したマーケットになったと見られる。

ウインター

ウインター

ウインター:デサントの「DUALIS」

国内主力メーカーの1つ、ゴールドウインのウインター商戦(スキーウエア、スノーボードウエア)はほぼ前年並みに落ち着く見通し。欧州市場では売り上げを伸ばした。事業全体では黒字の予定だ。競技系スキーの人気が高まっており、コンペ系が売れたようだ。一方、ボードウエアは前年を割り、やや苦戦している。

デサントでは10年4-12月までの第3四半期で109%(国内104%、国外114%)。こちらもゴールドウイン同様、コンペ系が貢献した。そのほか、ジュニアモデルに引っ張られる形でレディスを含むファミリーモデルがよく動いたという。この辺りは年明け以降のボリューム層で、降雪状況が後押ししたことは間違いないだろう。