TOP > マーケット分析 > ゴルフウエアブランド、2018年秋冬展(...

ゴルフウエアブランド、2018年秋冬展(下)
商品企画を深掘りする傾向も

update: 2018/04/20

1ページ2ページ次のページへ >
個性的なブランド観を強みにする 「ダンスウィズドラゴン」

個性的なブランド観を強みにする
「ダンスウィズドラゴン」

ゴルフウエアブランドの2018年秋冬展の傾向まとめ。前回は、ヤングマインド化、デザイン性、ファッション性の重視が共通する点だと指摘した。一方で、ブランドの有り様──販売や展開の手法、発信の仕方では多様化が見られる。ブランドの個性を強化するため、商品企画を深掘りする取り組みも散見される。

個性派の世界観を活かす

「レディスゴルファーにとって、ゴルフウエアはゴルフ場のグリーンに栄える舞台衣装である」──メーカーや小売店の取材で、こうした話をよく耳にする。普段着られないデザインや色柄のウエアを着て、プレーを楽しむという非日常性が魅力の一端のようだ。もちろん、汎用性を意識したタウンユース仕様の企画が増えていることも事実だが、こうした顧客ニーズが一定数、存在することも確かである。

「ダンスウィズドラゴン」(ウィッツ)はキャラクターの個性でファンを取り込んでいるブランド。“龍”(ドラゴン)をはじめ、どくろ(スカル)やラメ使い、ボタニカルなど総柄などがデザインの特徴だ。2018年秋冬シーズンでも、こうした個性的なデザインを踏襲している。

ウィッツはそのほか、「トヴホ」「ロックデュード」という新規ブランドも展開する。「トヴホ」はインディゴブルー、「ロックデュード」はロックテイストが特徴だ。色濃い個性派ブランドだが、着実にファンを増やしつつある。

「カステルバジャック スポーツ」(オッジ・インターナショナル)も個性派ブランドだ。デザイナー系・キャラクター系を強みにする典型例である。18年秋冬展では、人気が高い高品質商品の企画を強化した。