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デサント 田中嘉一 専務取締役 アスレチック・アウトドア管掌
基幹ブランドを軸に“仕掛ける”

update: 2014/11/25

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「色々と仕掛けていきたい」と語る 田中嘉一専務取締役

「色々と仕掛けていきたい」と語る
田中嘉一専務取締役

デサントのアスレチックおよびアウトドア分野を管掌する田中嘉一専務取締役。アスレチックは連結売上高でおよそ60%を占める主力分野の1つだ。アジアを中心とした海外市場の躍進も著しい。2014年度の上半期(2015年3月期)も増収増益で、通期予測もさらに数値が伸びる見通しだが、国内は在庫削減を進めていることもあり、売り上げは減収傾向にある。アスレ事業の強化ポイントは何か、田中専務に話を聞いた。

国内は事業構造を見直している途上

デサントの2014年3月期は16年ぶりに連結売上高が1,000億円の大台を回復したほか、当期純利益は過去最高を記録した。2015年3月期第2四半期では、経常利益と四半期純利益が32年ぶりに過去最高を更新した。その大きな要因はデサントコリアを中心としたアジアビジネスの好調だ。その半面、国内は事業構造を改革する途上にある。

「過剰気味だった在庫の削減・適正化を進めている途上で、来春の各ブランドの企画でも商品投入量は抑えている。昨年あたりからずっと言い続けていることだが、今までのビジネスモデルが“金属疲労”を起こしていると思う。また、ブランドビジネスを展開する上で、(市場在庫が増え)需給バランスが崩れてきているとも感じている」

「社内でよく言っていることは、『対応力を付けること』だ。悪い状況下でも何とかするという力を付けること。今までの強みだったのがホールセール事業。しかしここへ来て、その事業も金属疲労を起こしている。リテール事業にも力を入れているが、このホールセール事業でもその構造を変えていく中で適正な商品量を模索しているところだ」

「しかし、在庫を削減し適正化を図っていく途上で、縮小均衡になっては意味がない。またこういうときは得てして社員たちの気持ちが萎縮しがちなので、彼らのモチベーションを高めることもわれわれ役員の仕事だと思っている」