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ヒマラヤ 2015年8月期 連結決算
店頭売上が貢献、増収増益に

update: 2015/09/29

ヒマラヤ 2015年8月期 財務諸表

ヒマラヤ 2015年8月期
財務諸表

ヒマラヤの2015年8月期連結決算は、各部門で売り上げが伸張し、増収増益を達成した。売上高は700億円台に乗ったほか、利益面では、全段階で増益を達成した。ランニングシューズ、ゴルフの雑貨・ウエア類、アウトドア用品がけん引役になった。

各部門間で格差見られるも、回復傾向に

ヒマラヤ 2015年8月期 商品別売上高

ヒマラヤ 2015年8月期
商品別売上高

売上高は、ウインタービジネスをはじめ、ゴルフ・アウトドア・アスレチックの一般スポーツ共に、全部門で増収を達成した。特に、トレンドのランニング関連が好調だったほか、サッカー分野ではワールドカップの反動減を最小限にとどめ、102.2%と堅調な推移だった。

ゴルフ関連では、主力のクラブが低調だったものの、雑貨・ウエア類が貢献し、109.3%と健闘した。難しい市況が続くウインターだが、降雪にも恵まれ、107.0%と堅調な推移だった。アウトドア用品は、タウンユースのニーズが引き続き高く、121.9%と好調に推移した。

期末の店舗数は、151店(6増)。「ヒマラヤ」が118店、「B&D」が33店。売り場面積は26万9,189㎡(1万9,026㎡増)。「ヒマラヤ」は10増・5減、「B&D」は2増・1減だった。引き続き、店舗数および売り場面積は増加傾向にある。

売上総利益率は、シーズン性の高い商品の販売管理を厳格化した効果が表れ、1.4ポイント改善した。店舗増と併せ、収益に貢献した。

財務面では、増減が交じりあい、まだら模様だ。しかしP/Lが好調で、B/S面でも、改善されている数値がいくつかある。販管費率はやや増加したが、D/Eレシオが改善し、徐々に財務体制が強化されつつある。

2020年に予定されている東京五輪の開催には、大きな期待を寄せている。個人消費は当面、厳しいと想定しているが、市場の活性化の可能性はあると見ている。通期では、10店以上の新規出店を計画。通期では、増収増益を計画している。