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エスエスケイ 2013年7月期
在庫を適正化、減収増益に

update: 2013/10/31

スポーツメーカー卸、エスエスケイの2013年7月期(非上場)は売上高が457億3,300万円(2.8%減)、経常利益3億3,900万円(44.3%増)の増収増益になった。在庫の適正化など内部の効率化を進めたため売上高は下がったが、売上総利益が改善して利益が増加した。

売上総利益は82億900万円で、売上総利益率は17.9%(0.9ポイント増)。売上原価の改善により利益面は改善したが、売上高に占める割合は1%未満と低い水準だ。経常利益には、自社ブランド「ヒュンメル」や「フェールラーベン」を展開する子会社、SSKエンタープライズなどからの営業外収益2億5,800万円が含まれている。

部門別売上高では、アスレティックスポーツのサッカーが4.1%増と堅調な推移だった。「ナイキ」のスパイクシューズが好調だったほか、「ヒュンメル」のユニフォームも貢献した。野球では2年目に入ったスパイクシューズの「マキシライト」「メタルダンパー」が好調だったが、少子化の影響が大きく、前年比を下回った。

ライフスタイルスポーツでは、主力のフットウェアにおいて、「ナイキ」ブランドの復調や「ウルバリン」「スケッチャーズ」「パラデューム」などの新規取り扱いブランドの本格展開が貢献し、微増と堅調な推移だった。アパレルはレディスインナーの「ジェーンスタイル」が好調だったが、前期に伸ばした「アディダス」が沈静化したことで2ケタ減になった。

ウェルネス&アウトドアでは、アウトドア「フェールラーベン」ブランドのバッグ「カンケン」が好調だったが、サプリメント関連はネット上での販売が難しく、全体では減収となった。

小売店へ向けたBtoBの受発注サイトの売り上げが順調に伸びている。5年前は28億円だったが、13年7月期では70億円と、全社売り上げの約15%にまで拡大した。

今期の業績は、売上高460億円、営業利益2億円を計画している。