Foot Locker,Inc. 2021年1月期 連結決算
コロナ禍が影響し、減収減益に
update: 2021/05/10
米国のスポーツ系シューズやアパレルなどを扱う小売店、Foot Locker,Inc.(フットロッカー社)の2021年1月期連結決算は、コロナ禍の影響を受けて減収減益となった。第4四半期(11-1月)は売り上げの下げ幅が1.4%減と縮小し、堅調な推移だった。
厳しい市況下で、DTCビジネスが成長
連結の売上収益は、75億4,800万米ドル(約7,849億9,200万円、1米ドル=104円で換算)、5.7%減だった。コロナ禍の影響で一時的に店舗閉鎖を余儀なくされた商況を考えれば(通期で75%の営業日数、第1四半期は48%)、健闘したと言えるだろう。売上総利益率(粗利率)は28.9%(2.9ポイント減)と低下した。
営業利益は3億300万米ドル(約315億1,200万円、同)、53.3%減と約半減した。税引前利益は、第3四半期の追加資金の計上もあり、4億9,400万米ドル(約513億7,600万円、同)、26.5%減と下げ幅が小さくなった。当期純利益は3億2,300万米ドル(約335億9,200万円、同)、34.2%減だった(表1を参照)。
販路別の売上高は、「Direct-to-customers」(DTC)──主としてオンライン販売が21億100万米ドル(約2,185億400万円、同)、63.5%増と急速に伸びた。売上比率も27.8%(11.7ポイント増)と大幅に増加した(表2を参照)。
期末の店舗数は、2,998店(69増、200減)。主力の「Foot Locker」業態は、米国内が848店(21増、40減)、欧州が624店(9増、21減)。「Footaction」が240店(4増、9減)。「Champs Sports」が539店(11増、8減)。
通期では、5.0%前後の増収を計画している。2019-2023年までの5カ年の中期計画を立てており、毎年5.0%前後の増収、2ケタ台前半のEBIT(税引前利払前利益)率、1ケタ台後半の当期純利益率、在庫回転率3-4回転を目標にしている。