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NIKE,Inc. 2021年5月期 第2四半期
フットウエアが好調、増収増益を達成

update: 2020/12/25

NIKE,Inc. 2021年5月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

NIKE,Inc. 2021年5月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

NIKE,Inc. (ナイキ社)の2021年5月期 第2四半期(6-11月)の連結決算は、主力の「Footwear」(フットウエア)が好調だったほか、地域ではEMEA(欧州・中東・アフリカ)や「Greater China」(中華圏)が健闘し、増収増益を達成した。コロナ禍の影響を払拭し、回復の兆しが見えてきた。

地域ではEMEA、中華圏が健闘

連結の売上収益は、218億3,700万米ドル(約2兆2,710億4,800万円、1米ドル=104円で換算)、4.1%増の増収。売上総利益率(粗利率)は43.9%(1.0ポイント減)だったが、販管費率が28.6%(3.1ポイント減)と低下したこともあり、営業利益が33億4,600万米ドル(約3,479億8,400万円、同)、21.1%増と2ケタの増益を達成した。

税引前利益は、31億7,100万米ドル(約3,297億8,400万円、同)、12.8%増と2ケタの増益。四半期利益も27億6,900万米ドル(約2,879億7,600万円、同)、11.6%増と2ケタの増益だった。コロナ禍から立ち直りの兆しを見せている(表1を参照)。

商品別では、主力の「Footwear」(スポーツシューズ)が売上高135億6,900万米ドル(約1兆4,111億7,600万円、同)、6.6%増と堅調に推移し、けん引役になった。「Apparel」(アパレル)は同64億6,000万米ドル(約6,718億4,000万円、同)、0.8%増とほぼ前年同期比並みだった。

NIKE,Inc. 2021年5月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

NIKE,Inc. 2021年5月期 第2四半期
部門別売上高(表2)

地域別では、主力の「North America」(北米)が売上高82億3,100万米ドル(約8,560億2,400万円、同)、0.5%減とほぼ前年同期比並みに回復。EBIT(利払前税引前利益)は23億2,500万米ドル(約2,418億円、同)、17.7%増と2ケタの増益を達成した。「EMEA」は同58億6,800万米ドル(約6,102億7,200万円、同)、10.5%増。「Greater China」も40億7,800万米ドル(約4,241億1,200万円、同)、15.7%増と好調な推移だった(表2を参照)。

財務面では、効率性指標において粗利率及び商品回転率の低下により、交差比率がやや下がった。資本回転率に大きな変化はない。自己資本の額そのものは増加しているが、総資産も増加したため、同比率が相対的に低下した。D/Eレシオは、借入金が増加したため悪化している。