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361°、2020年12月期 第2四半期
コロナ禍の影響を受け、減収減益に

update: 2020/09/09

361°の2020年12月期第2四半期は減収減益に (画像は決算資料から抜粋)

361°の2020年12月期第2四半期は減収減益に
(画像は決算資料から抜粋)

China市場を主体に事業を展開するスポーツ企業「361°」の2020年12月期第2四半期(1-6月)連結決算は、コロナ禍の影響を受けて減収減益となった。販促費の削減などもあり、利益は確保した。

キッズ商材が健闘見せる

361°、2020年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

361°、2020年12月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、26億8,600万元(約402億9,000万円、1人民元=15円で換算)、17.0%減。コロナ禍の影響で店舗閉鎖が増え、客足が遠のいた。しかし中国国内では終息が他国・他地域よりも早かったため、回復も一足先に進んでいるようだ。

営業利益は5億3,800万元(約80億7,000万円、同)、16.1%減。税引前利益は4億6,200万元(約69億3,000万円、同)、14.3%減だった。四半期利益は3億100万元(約45億1,500万円、同)、18.0%減(表1を参照)。

361°、2020年12月期 第2四半期 商品別売上高(表2)

361°、2020年12月期 第2四半期
商品別売上高(表2)


商品別の売上高では、主力の「Footwear」(フットウエア)及び「Apparel」(アパレル)が2ケタの減収。特に「Apparel」の売上総利益(粗利)が前年同期比4.2ポイント減と苦戦し、収益の足を引っ張った。「Footwear」の売上高は11億2,700万元(約169億500万円、同)、20.3%減。「Apparel」の売上高は11億元(約165億円、同)、18.8%減。「Kids」(キッズ)の売上高は4億100万元(約60億1,500万円、同)、3.4%増と健闘したが、粗利は低下した(表2を参照)。

財務面は安定している。流動性指標ではD/Eレシオが改善したほか、手元流動性比率が14.5カ月と手元資金が潤沢だ。