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PUMA、2020年12月期 第2四半期 連結決算
コロナ禍が大きく影響し減収、損失を計上

update: 2020/08/12

プーマの第2四半期は減収・損失を計上 (画像はリリースから抜粋)

プーマの第2四半期は減収・損失を計上
(画像はリリースから抜粋)

PUMA(プーマ)社の2020年12月期第2四半期(1-6月)の連結決算は、コロナ禍が大きく影響し減収、損失を計上するに至った。全地域、全カテゴリーで減収となった。トップラインの減少が収益にマイナスの影響を及ぼした。

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PUMA、2020年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

PUMA、2020年12月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は21億3,000万ユーロ(約2,577億3,000万円、1ユーロ=121円で換算)、16.3%減。売り上げの減少に伴い、売上総利益(粗利)が大きく落ち込んだ。販管費は前年並みだったが、粗利の落ち込みが影響し、営業損失4,300万ユーロ(約52億300万円、同)を計上するに至った。

経常段階も同様に、6,400万ユーロ(約77億4,400万円、同)の経常損失。四半期損益も、5,900万ユーロ(約71億3,900万円、同)と損失だった(表1を参照)。

地域別の売上高は、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が8億2,600万ユーロ(約999億4,600万円、同)、13.1%減と2ケタの減収。「Americas」(米州)は6億8,000万ユーロ(約822億8,000万円、同)、20.9%減。「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)は6億2,300万ユーロ(約753億8,300万円、同)、12.9%減だった。

PUMA、2020年12月期 第2四半期 地域・部門別売上高(表2)

PUMA、2020年12月期 第2四半期
地域・部門別売上高(表2)


部門別の売上高は、主力の「Footwear」(スポーツシューズ)が10億2,600万ユーロ(約1,241億4,600万円、同)、16.5%減と2ケタの減収だった。「Apparel」(アパレル)は7億2,600万ユーロ(約878億4,600万円、同)、19.4%減。「Accessories」(アクセサリー類)は3億7,800万ユーロ(約457億3,800万円、同)、9.0%減だった(表2を参照)。

「Wholesale business」(卸ビジネス)は売上高15億8,900万ユーロ(約1,922億6,900万円、同)、17.5%減。「DTC」(Direct to consumer)は5億4,100万ユーロ(約654億6,100万円、同)、8.5%増。「DTC」の売上比率は25.4%(1.8ポイント増)と増加した。

第2四半期の結果は予想を上回ったものの、コロナ禍の収束は予測できず、通期の見通しも立てにくい状況だと判断している。