TOP > 財務分析レポート > デサント、2021年3月期 第1四半期 連結...

デサント、2021年3月期 第1四半期 連結決算
コロナ禍が影響し減収、損失を計上

update: 2020/08/06

デサント、2021年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2021年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

デサントの2021年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、コロナ禍が影響し減収、損失を計上するに至った。国内外共に売り上げが伸び悩んだ。売上規模の大きい日本及び韓国の落ち込みが大きかった。

販管費の削減進むも、粗利の減少をカバーできず

連結の売上高は155億5,300万円(47.2%減)。売上高総利益率(粗利率)は54.0%(4.6ポイント減)だった。販管費は抑制できたものの、粗利の減少をカバーできず、営業損失31億5,900万円、経常損失31億4,900万円を計上するに至った(表1を参照)。

デサント、2021年3月期 第1四半期 地域別・ブランド別売上高(表2)

デサント、2021年3月期
第1四半期 地域別・ブランド別売上高(表2)

地域別では、売上規模の大きい「日本」が48億円(53.4%減)、「韓国」が89億円(46.4%減)と大きく減収した。「中国」(香港・台湾含む)は同13億円(18.7%減)で下げ幅は少なくなった(表2を参照)。

ブランド別でも軒並み、減収となった。「デサント」が売上高66億円(48.0%減)、「ルコックスポルティフ」が同44億円(46.3%減)。「アンブロ」は同11億円(26.7%減)で、下げ幅がやや少なかった(表2を参照)。

主な地域における各ブランドの売上動向では、「中国」(台湾除く)の「デサント」ブランドが売上高27億円(12.5%増)と増収を果たした。Anta社との合弁事業だが、コロナ禍の中で健闘している。