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メガスポーツ、2020年2月期(非上場)
減収、損失幅が縮小

update: 2020/06/26

メガスポーツ、2020年2月期 財務数値一覧(表1)

メガスポーツ、2020年2月期
財務数値一覧(表1)

「スポーツオーソリティ」などスポーツ関連小売店を展開するメガスポーツ(千葉市美浜区、石塚幸男 代表取締役)の2020年2月期決算(非上場)は減収したものの、損失幅が縮小した。

粗利率が改善、経費コントロールがカギに

6月3日に開示された「第25期決算公告」によると、売上高は707億2,400万円(4.9%減)の減収となった。売上高総利益率(粗利率)は35.4%(5.8ポイント増)と改善したが、販管費率が38.2%(0.4ポイント増)と微増した。

営業損益は、13億8,500万円(前期は56億8,700万円)の営業損失となった。2017年2月期を最後に、3期連続で営業損失を計上するに至った。経常段階でも同じく、16億6,400万円の経常損失を計上。当期損益は、23億3,100万円の当期損失となった。しかし、前期と比べ損失幅が縮小した(表1を参照)。

財務面は厳しい状態が続いている。総資本回転率は2.2(0.2ポイント増)と微増した。流動性指標では、流動比率が81.3(14.0ポイント増)と水準は低いものの改善が見られる。流動負債が流動資産の額を上回っている。

粗利率が改善しているため、あとは販管費のコントロールが利益確保のカギだろう。5月22日、主力業態の「スポーツオーソリティ」において、「幕張新都心店」をリニューアルオープンした。同社では1号店となるアウトドア専門フロア「アウトドアステージ」を初出店した。こうした新店舗の後押しも受けて、収益性の改善を進めたいところだ。