ゼビオホールディングス、2020年3月期 連結決算
コロナ禍の影響で減収減益に
update: 2020/05/21
「スーパースポーツゼビオ」や「ヴィクトリアゴルフ」などスポーツ小売店を展開するゼビオホールディングスの2020年3月期連結決算は、消費増税や暖冬、新型コロナウイルスの影響で減収減益に至った。
ゴルフ用品が健闘、アウトドアのカジュアル用品も堅調
連結の売上高は、2,253億1,200万円(2.7%減)。月別では、1月度(12.4%減)と3月度(26.1%減)が特に大きく落ち込んだ。7月度も台風などの自然災害も影響し、15.1%減と2ケタの減収となった(いずれもゼビオ全社の数値)。ゴルフ専門店を展開するヴィクトリアの3月度(全店)が38.3%減とコロナ禍の影響を受けた。
売上高総利益率(粗利率)は、地域ごとに顧客へのきめ細かい対応を継続し適正売価を維持した効果が表われ、39.4%(1.5ポイント増)と改善した。販管費は新規出店やシステム対応などの経費が増加したことで、37.1%(1.6ポイント増)と高まった。その結果、営業利益が52億4,700万円(9.0%減)とやや減少した(表1を参照)。
部門別の売上高では、「ウィンタースポーツ」が暖冬の影響で91億7,200万円(25.6%減)と苦戦した。「ゴルフ」部門は、暖冬でアパレルは苦戦したものの、人気クラブの健闘やプレー環境に恵まれたことで、633億9,000万円(3.7%増)と健闘した。主力の「一般競技スポーツ」は758億8,300万円(7.0%減)と減収だった。「アウトドア・その他」が347億4,400万円(0.5%増)と堅調な推移だった(表2を参照)。
期末の店舗数は860店(出102、退109)。「スーパースポーツゼビオ」が164店(出1、退2)、「ヴィクトリアゴルフ」が159店(出5、退45)、「エルブレス」が74店(出9、退2)。通期の見通しはコロナ禍の影響が大きいため、公表していない。