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アシックス、2019年12月期 連結決算
日本、ランニングが健闘、微減収増益に

update: 2020/02/17

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新しい中期計画は来年前半に公表予定

財務面は、効率性指標においては大きな動きがない。流動性指標では、手元資金の減少により手元流動性比率が低下した。自己資本比率は、会計基準の変更に伴い総資産が増加した影響でマイナスとなった(影響を除くと52.1%)。

通期の業績は、連結売上高4,000億円(5.8%増)、営業利益90億円(15.4%減)、経常利益80億円(20.8%減)で増収減益の見通し。今期(2020年12月期)を最終年度とする中期経営計画「ASICS Growth Plan (AGP)2020」の数値目標(売上高5,000億円以上、営業利益率7%以上、ROE10%以上)の達成は難しくなった。新型コロナウイルスの影響が未知数ということもあり、通期見通しは控えめに設定している。「まずは今期の目標数値を達成したい」(廣田康人 代表取締役社長COO)と考えている。新しい中計は来年の本決算発表時に公表予定である。

今夏、同社がオフィシャルスポンサーを務める東京オリンピックが開催される予定だが、五輪関連で200億円程度のプラス効果を見込んでいる。最優先事項は、強みの「パフォーマンスランニングで勝つこと」(廣田社長)だ。