主要外資系スポーツメーカーの業績展望 Vol.1「NIKE,INC. 」
堅実に業容が拡大するナイキ社
update: 2020/01/27
2020年は中期計画の最終年度
2020年5月期の第2四半期決算は、増収増益を達成した。今期は堅調な推移である。売上収益が209億8,600万米ドル(約2兆2,874億7,400万円、1米ドル=109円で換算)、8.6%増。営業利益は27億6,300万米ドル(約3,011億6,700万円、同)、20.3%増だった。
同社は2015年10月、2020年5月期を最終年度とした中期経営計画を公表した。その中計では最終年度に、売上高500億米ドル(約5兆4,500億円、1米ドル=109円で換算)を数値目標に掲げた。第2四半期の段階では、通期で1ケタ後半の増収を予想している。通期の売上収益は約420億米ドルになる見通しだ。
サーフブランド「Hurley」(ハーレー)の売却もあり、中期計画の目標数値には届かないと考えられる。なお、この中計を公表したマーク・パーカー社長CEOは1月13日に同職を退任し、エグゼクティブ・チェアマンに就任している。