TOP > 財務分析レポート > スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月...

スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月期 第3四半期まとめ

update: 2019/11/25

スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

主要なスポーツ外資系メーカー3社の2019年度の第3四半期決算をまとめた。各社共に増収増益基調だった。フットウエア(シューズ)とアパレルを両輪とした収益体制を採るメーカーが主流になっている。

アディダス、プーマは増収増益

対象にしたのは、アディダス、プーマ、アンダーアーマーの3社(順不同)。決算期が異なるため、参考資料としてナイキの第1四半期業績を付加している。4社共に増収増益(アンダーアーマーは黒字回復)の推移だ(表1を参照)。

スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月期 第3四半期 地域別・部門別売上高一覧(表2)

スポーツ外資系メーカー3社、2019年12月期
第3四半期 地域別・部門別売上高一覧(表2)

アディダスは、増収増益。地域では北米およびアジア・太平洋が好調だった。主力の欧州は前年並みだった。規模はまだ小さいが、ロシア地域が9.3%増と好調に推移した。主力ブランドの「アディダス」が7.1%増と堅調な推移だった。

プーマは2ケタの増収増益を達成した。主力のEMEA(欧州・中東・アフリカ)が7.6%増と堅調だったほか、米州が20.9%増と2ケタの増収を達成した。アジア・太平洋地域も29.7%増と高い伸び率だった。

アンダーアーマーは構造改革が一段落し、黒字回復している。収益の柱である北米ビジネスが伸び悩んでいる点が懸念材料だ。売上規模はまだ小さいが、EMEAとアジア・太平洋地域が健闘している。

ナイキの2020年5月期第1四半期は、増収増益だった。主力の北米が堅調だったほか、EMEAも増収増益だった。Greater China(中華圏)が2ケタの増収増益と好調に推移した。商品別では、フットウエアがけん引役になっている(表2を参照)。