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adidas AG、2019年12月期 第3四半期 連結決算
北米・アジアがけん引、増収増益に

update: 2019/11/21

adidas AG、2019年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

adidas AG、2019年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

adidas AG(アディダス社)の2019年12月期第3四半期(1-9月)の連結決算は、北米・アジアが健闘したこともあり、増収増益に至った。第3四半期(7-9月)の3カ月間に限ると、増収・微減益だった。欧州市場は前年並みの推移。「adidas」ブランドがけん引役になった。

通期では、5.0-8.0%増の増収を計画

連結の売上収益は、178億200万ユーロ(約2兆828億3,400万円、1ユーロ=117円で換算)、6.7%増の増収だった。売上高総利益率(粗利率)は53.0%(1.3ポイント増)と改善した。販管費率は40.2%(1.1ポイント増)と増加したが、粗利率の増加が上回り、増益に至った(表1を参照)。

営業利益は、24億1,600万ユーロ(約2,826億7,200万円、同)、7.9%増と増益を達成した。税引前利益は、23億3,100万ユーロ(約)、3.9%増だった。四半期利益は、18億900万ユーロ(約2,116億5,300万円、同)、13.5%増で2ケタの増益となった。

第3四半期(7-9月)の3カ月間に限ると、増収・微減益。粗利率が微増したものの、販管費率が増加し、利益が伸び悩んだ。営業利益は8億9,700万ユーロ(約1,049億4,900万円、同)、0.3%減。税引前利益は8億6,500万ユーロ(約1,012億200万円、同)、4.6%減となった。

adidas AG、2019年12月期 第3四半期 地域別売上高(表2)

adidas AG、2019年12月期
第3四半期 地域別売上高(表2)

地域別売上高では、「Europe」(欧州)が46億7,000万ユーロ(約5,463億9,000万円、同)で、ほぼ前年並みの推移だった。売上規模でトップとなった「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)は61億100万ユーロ(約7,138億1,700万円、同)、11.4%増。為替の影響を除くと、9.1%の増収だった。「North America」(北米)地域は、38億3,800万ユーロ(約4,490億4,600万円、同)、13.2%増。為替の影響を除くと、6.7%増だった。「Russia/CIS」(ロシア等)は5億600万ユーロ(約592億200万円、同)、9.3%増。為替の影響を除くと、8.6%増で堅調な推移だった(表2を参照)。

通期の業績は、連結売上収益が5.0-8.0%増(為替の影響を除く)──230億1,000万ユーロ-236億6,800万ユーロ(約2兆6,921億7,000万円-2兆7,691億5,600万円、同)になる見通しだ。