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美津濃、2020年3月期 第2四半期 連結決算
日本が苦戦するも海外が健闘し、微減収増益に

update: 2019/11/13

美津濃、2019年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃、2019年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃(ミズノ)の2020年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、日本地域やアジアなどが減収となったが、米州の復調や中国ビジネスの効率化で利益を確保、微減収・増益に至った。国内の競技スポーツは苦戦傾向だったが、スポーツ施設の受託運営など「サービス/その他」分野が堅調な推移だった。

米州ビジネスが復調

連結売上高は854億5,900万円(1.7%減)で微減収。日本の競技スポーツ、中国のリテイル事業の縮小による売上減が影響した。売上高総利益率(粗利率)は41.7%(0.3ポイント減)と微減だったが、中国ビジネスの事業構造改革が功を奏したこともあり、販管費率が36.7%(1.3ポイント減)と改善した。

その結果、営業利益が42億400万円(19.7%増)と2ケタの増益を達成した。経常利益は為替差損3億8,600万円の発生もあったが、40億1,200万円(15.7%増)と2ケタの増益となった(表1を参照)。

美津濃、2019年3月期 第2四半期 地域別・商品別売上高(表2)

美津濃、2019年3月期
第2四半期 地域別・商品別売上高(表2)

地域別売上高では、前述の通り、主力の「日本」地域が586億円(3.1%減)とやや苦戦した。競技スポーツは苦戦したが、ワーキングビジネスが好調な推移だった。営業利益は25億7,000万円(15.2%増)と増益を達成した。懸案だった「米州」地域は着実に復調してきている。売上高は104億円(11.8%増)、営業利益7億2,000万円(148.3%増)と増収増益だった。ゴルフ用品が好調だったほか、ランニングシューズも下げ止まり感があり、増収に転じている。

「欧州」地域は売上高78億円(1.3%減)、営業利益2億9,000万円(17.1%減)で微減収減益。売上高は、現地通貨ベースでは増収だった。ゴルフクラブ、インドアシューズが健闘した。「アジア/オセアニア」地域は売上高87億円(6.5%減)、営業利益6億3,000万円(10.5%増)で、減収増益。中国は減収したが、収益性は改善。豪州でゴルフクラブやランニングシューズが好調だった(表2を参照)。

通期の業績見通しに変更はない。連結売上高1,850億円(3.9%増)、営業利益85億円(11.5%増)、経常利益85億円(10.1%増)で、増収増益を目指す。