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デサント、2020年3月期 第2四半期 連結決算
アジアビジネスが伸び悩み、減収減益に

update: 2019/11/07

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デサント、2020年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2020年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

デサントの2020年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、韓国などアジアビジネスが伸び悩んだ影響で、減収減益となった。販管費の増加や為替差損の発生などもあり、利益が目減りした。

「デサント」ブランドが堅調な推移

連結売上高は659億2,600万円(1.3%減)の減収。相対的に粗利率の高い「デサント」ブランドの売り上げが増えたため、売上総利益率(粗利率)が56.8%(0.7ポイント増)と改善した。販管費率の増加の影響で、営業利益は26億3,800万円(8.2%減)と減益に至った(表1を参照)。

デサント、2020年3月期 第2四半期 部門別・ブランド別・地域別売上高(表2)

デサント、2020年3月期
第2四半期 部門別・ブランド別・地域別売上高(表2)

日本地域は275億円(0.7%増)の微増。消費増税前の駆け込み需要も見られたようだ。引き続き、「デサント」ブランドが売上高68億円(7.9%増)と好調な推移だった。「ルコックスポルティフ」も同70億円(1.4%増)と堅調に推移した。「マンシングウェア」は同33億円で前年並み。「アリーナ」が同26億円(4.0%増)と堅調だった。「アンブロ」は同21億円(12.5%減)と苦戦した。

韓国地域は327億円(1.8%減)の減収だったが、現地通貨ベースでは2%の増収だった。現地通貨ベースで「デサント」ブランドが増収した。中国本土の現地売り上げは117億円(28.6%増)と好調な推移だった。ANTA SPORTS PRODUCTS LIMITED(アンタ・スポーツプロダクツ社)との共同出資で、デサントチャイナ有限公司を経営している(持分法適用関連会社。連結の対象外)が、上期(1-6月)の売り上げが100%増と倍増し、黒字転換を果たした。

ブランド別では、「デサント」が売上高275億円(0.4%減)の微減収だったが、為替の影響を除くと増収である。「ルコック」「マンシング」「アリーナ」は減収。「アンブロ」が同35億円(6.1%増)と健闘した(表2を参照)。