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PUMA、2019年12月期 第3四半期 連結決算
各地域でプラス成長、増収増益を達成

update: 2019/11/06

プーマ、2019年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

プーマ、2019年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

PUMA(プーマ)社の2019年12月期第3四半期(1-9月)の連結決算は、各地域でプラス成長を果たし、増収増益を達成した。米州やアジア・太平洋地域が2ケタ増と好調に推移した。シューズ類、アパレル類も2ケタの増収だった。

米州、アジア地域が高い伸び率

連結の売上収益は、40億2,300万ユーロ(約4,706億9,100万円、1ユーロ=117円で換算)、17.6%増で2ケタの増収だった。売上総利益率(粗利率)は49.4%(0.6ポイント増)と改善した。販管費率は39.8%(0.6ポイント減)と微減した(表1を参照)。

プーマ、2019年12月期 第3四半期 地域別・部門別売上高(表2)

プーマ、2019年12月期
第3四半期 地域別・部門別売上高(表2)

営業利益(EBIT)は、粗利率の増、販管費率の減もあり、3億8,500万ユーロ(約450億4,500万円、同)、28.8%増で2ケタの増益を達成した。税引前利益(EBT)は3億6,800万ユーロ(約430億5,600万円、同)、32.9%増の2ケタ増だった。四半期利益も2億4,400万ユーロ(約285億4,800万円、同)、38.6%増で、2ケタの増益だった。

地域別では、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が売上高15億3,300万ユーロ(約1,793億6,100万円、同)、7.6%増と堅調に推移した。「Americas」(米州)は同13億7,700万ユーロ(約1,611億900万円、同)、20.9%増の2ケタ増。日本地域を含む「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)も、同11億1,200万ユーロ(約1,301億400万円、同)、29.7%増と高い伸びを示した。

通期も2ケタ増の見通し

部門別の売上高は、主力の「Footwear」(フットウエア=シューズ類)が18億8,900万ユーロ(約2,210億1,300万円、同)、14.5%増と2ケタの増収を達成した。もう1つの柱「Apparel」(アパレル)は、14億8,500万ユーロ(約1,737億4,500万円、同)、24.1%増と同じく2ケタの増収だった(表2を参照)。

残りの第4四半期において、米国のChinaに対する関税が営業利益に影響を及ぼすと予測している。しかし通期では、売上収益は15%前後の増収、営業利益は4億2,000-4億3,000万ユーロ(約491億4,000-503億1,000万円、同)を予測している(業績見通しは為替調整後の数値)。