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スノーピーク、2019年12月期 第2四半期
主力のアウトドアが好調で増収、投資の増加で減益に

update: 2019/08/29

スノーピーク、2019年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

スノーピーク、2019年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

スノーピークの2019年12月期第2四半期(1-6月)連結決算は、主力のアウトドアが好調で増収を達成した。国内外への投資が増えたため、減益となった。地域では「日本」地域が好調。規模は小さいが、「アパレル」が順調に売り上げを伸ばしている。

海外展開も継続中

連結売上高は68億6,300万円(15.0%増)で2ケタの増収。売上高総利益率(粗利率)は53.3%(0.1ポイント増)とやや改善した。販管費率は、国内外への投資が増加した影響で、46.4%(1.5ポイント増)と上昇。その影響で、営業利益が4億7,100万円(5.4%減)と減益に至った。しかし、これも計画通りの推移だという。

経常利益は為替差損が発生したが、補助金収入により4億8,400万円(17.1%増)の増益となった。四半期利益は特別損失を計上したが、3億3,800万円(63.3%増)と増益を達成した(表1を参照)。

スノーピーク、2019年12月期 第2四半期 地域別・部門別売上高(表2)

スノーピーク、2019年12月期
第2四半期 地域別・部門別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の「日本」が57.9億円(21%増)と2ケタの増収だった。「米国」は3.5億円(10%減)と苦戦。「台湾」も2.1億円(35%減)で苦戦した。「韓国」は4.3億円(14%増)と健闘した(表2を参照)。

事業別の売上高では、主力の「アウトドア」が56.3億円(13%増)と2ケタの増収だった。「アパレル」は規模が小さいものの、7.8億円(29%増)と着実に成長している。海外展開も進んでおり、今年10月には、欧州に初の直営店を開設する計画だ。

財務面は改善が見られる。D/Eレシオの数値が大きく改善された。自己資本も増強され、同比率も50%台に達した。商品回転率が4.3(0.7ポイント増)と微増。交差比率は229.2(37.7ポイント増)と改善した。

通期見通しに変更はない。連結売上高140億円(16.0%増)、営業利益10億円(8.7%増)、経常利益9億5,000万円(7.5%増)、当期純利益5億2,300万円(9.3%増)の計画だ。