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Under Armour、2019年12月期 第1四半期
増収、黒字回復を達成

update: 2019/05/09

Under Armour、2019年12月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

Under Armour、2019年12月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

Under Armour(アンダーアーマー)社の2019年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、増収・黒字回復を達成した。「Restructuring and impairment charges」(事業の再構築および減損費用)の計上がなくなったことで、収益性が改善した。

欧州、アジア地域が好調に推移

グループ全体の売上収益は、12億400万米ドル(約1,324億4,000万円、1米ドル=110円で換算)、1.6%増と堅調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)は45.2%(1.0ポイント増)と改善したほか、販管費が42.3%(1.1ポイント減)と減少したこともあり、営業損益は、3,500万米ドル(約38億5,000万円、同)と黒字回復した。前述の通り、前期に計上していた「Restructuring and impairment charges」の3,700万米ドル(約40億7,000万円、同)の計上がなくなったことが大きい。

Under Armour、2019年12月期 第1四半期 地域別・部門別売上高(表2)

Under Armour、2019年12月期
第1四半期 地域別・部門別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「North America」(北米)が8億4,300万米ドル(約927億3,000万円、同)、2.8%減とやや伸び悩んだが、セグメント利益は1億6,000万米ドル(約176億円、同)、8.1%増と増益を達成した。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)は1億3,400万米ドル(約147億4,000万円、同)、3.5%増と堅調な推移だった。セグメント利益は1,200万米ドル(約13億2,000万円、同)、71.4%増と増加した。「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域は、1億4,400万米ドル(約158億4,000万円、同)、24.9%増と2ケタの増収を達成した。セグメント利益は、1,900万米ドル(約20億9,000万円、同)、20.8%減と減益に至った。

プロダクト別の売上高では、主力の「Apparel」(アパレル)が7億7,400万米ドル(約851億4,000万円、同)、0.7%増とほぼ前年並みの推移だった。その半面、強化アイテムの「Footwear」(フットウエア=シューズ類)が2億9,200万米ドル(約321億2,000万円、同)、7.6%増と堅調な推移だった(表2を参照)。

通期は、売上収益が3-4%増で推移する見通しだ。営業利益は、以前の予測数値──2億1,000-2億3,000万米ドルから、2億2,000-2億3,000万米ドル(約247億5,000万円、同)に上方修正した。