TOP > 財務分析レポート > PUMA、2018年12月期 連結決算 全地域で...

PUMA、2018年12月期 連結決算
全地域でプラス成長、増収増益に

update: 2019/02/25

PUMA、2018年12月期 財務数値一覧(表1)

PUMA、2018年12月期
財務数値一覧(表1)

PUMA(プーマ)社の2018年12月期連結決算は、全地域・全プロダクトでプラス成長を達成し、売り上げ・利益共に2ケタの増収増益となった。地域ではアジア・太平洋、プロダクトではアパレルの成長率が高かった。

通期は10%前後の増収を見込む

連結売上収益は46億4,800万ユーロ(約5,810億円、1ユーロ=125円で換算)、12.4%増と2ケタの増収を達成した。売上高総利益率(粗利率)は48.4%(1.1ポイント増)と改善した。販管費率が41.5%(0.2ポイント減)と減少したこともあり、営業利益(EBIT)が3億3,700万ユーロ(約758億2,500万円、同)、37.9%増と増益を達成した(表1を参照)。

税引前利益(EBT)は3億1,300万ユーロ(約391億2,500万円、同)、35.5%増と大幅に増加した。当期純利益も1億8,700万ユーロ(約233億7,500万円、同)、38.0%増と大幅な増益となった(表1を参照)。

PUMA、2018年12月期 地域別・商品別売上高(表2)

PUMA、2018年12月期
地域別・商品別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が18億ユーロ(約2,250億円、同)、9.4%増と堅調に推移した。「Americas」(米州)は16億1,200万ユーロ(約2,015億円、同)、7.9%増。日本を含む「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)は12億3,500万ユーロ(約1,543億7,500万円、同)、24.2%増と2ケタの増収を達成した。日本の売上収益は1ケタ台の増収だった。

プロダクト(商品)別の売上高は、「Footwear」(フットウエア)が21億8,400万ユーロ(約2,730億円、同)、10.6%増と2ケタの増収。「Apparel」(アパレル)が16億8,700万ユーロ(約2,108億7,500万円、同)、17.1%増と好調な推移だった。「Accessories」(アクセサリー類)も7億7,600万ユーロ(約970億円、同)、7.8%増と堅調だった(表2を参照)。

通期は売上収益で10%前後の増収──約51億1,200万ユーロ(約6,390億円、同)を見込んでいる。営業利益は3億9,500-4億1,500万ユーロ(約493億7,500-518億7,500万円、同)の計画。経常利益は中期的に売上比率の10%を目指している。