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ゴールドウイン、2019年3月期 第3四半期
主力のアウトドアビジネスが好調、増収増益に

update: 2019/02/13

ゴールドウイン、2019年3月期  第3四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2019年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウインの2019年3月期第3四半期(4-12月)の連結決算は、主力のアウトドアビジネスが好調で、2ケタの増収増益を達成した。主力の「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリー・ハンセン」のほか、今期から新たにスタートした「ウールリッチ」、ラグビーブランドの「カンタベリー」なども健闘した。

通期見通しを上方修正

連結売上高は637億600万円(23.0%増)と2ケタの増収。概して、11月を中心に暖冬の影響を受けたブランドが多かったが、アウトドア関連ブランを中心にライフスタイル需要も取り込んで好調なシーズンを送った。

売上高総利益率(粗利率)も52.3%(1.7ポイント増)と改善。販管費率が34.1%(3.9ポイント減)と減少したこともあり、営業利益が116億1,700万円(78.4%増)と100億円台に到達した。同様に経常利益も115億7,000万円(72.2%増)と大幅な増益を達成した(別表を参照)。

「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリー・ハンセン」などのアウトドアブランドが、春夏に引き続いて好調を維持した。11月中旬以降の気温の低下と共に店頭消化が効率良く進んだ。直営店やECなど自主管理型売上の増加、調達原価率の低減や発注流動管理の強化により、アスレチック関連ブランド──「エレッセ」「スピード」「ダンスキン」の販売ロスの削減が進んだことも、プラスに働いた。

 好業績を受けて、通期の見通しを上方修正している。連結売上高が830億円(30億円増)、営業利益が112億円(21億円増)、経常利益が121億円(26億円増)の計画だ。