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美津濃、2019年3月期 第3四半期
ランニングシューズが苦戦、減収減益に

update: 2019/02/13

美津濃、2019年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃、2019年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃(ミズノ)の2019年3月期第3四半期(4-12月)連結決算は、全世界でランニングシューズが苦戦したことなどから、減収減益に至った。主力の日本では、スポーツ施設事業が堅調だったが、ゴルフ品などが苦戦した。欧州はインドアシューズなどが健闘し、増収を達成した。

欧州ビジネスが健闘見せる

連結売上高は1,276億5,000万円(4.9%減)の減収だった。売上高総利益率(粗利率)は41.7%(0.8ポイント増)と改善したが、販管費率が38.3%(1.2ポイント増)と増加した。営業利益は43億5,300万円(15.1%減)の減益となった。経常利益も為替差損の影響もあり、41億3,600万円(21.1%減)の減益に至った(表1を参照)。

美津濃、2019年3月期 第3四半期 地域別・商品別売上高(表2)

美津濃、2019年3月期
第3四半期 地域別・商品別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の「日本」ディビジョンが874億円(4.0%減)と苦戦傾向だった。前述の通り、ゴルフ品やスポーツ品が苦戦した。「米州」は筋肉質の収益体制への移行期ということもあり、140億円(15.7%減)と減収だった。「欧州」はインドアシューズが健闘したことから、112億円(3.7%増)と健闘した。

プロダクト(商品)別売上高では、「フットウエア」が381億円(5.0%減)と苦戦した。全般的にランニングシューズが伸び悩んだ。「アパレル」は387億円(4.2%減)、「イクイップメント」(用品)は285億円(9.5%減)と苦戦した。スポーツ施設の運営事業を含む「サービス/その他」は224億円(0.4%増)と堅調な推移だった(表2を参照)。

ランニングシューズの苦戦や秋冬ウエアの伸び悩みを受けて、通期の業績見通しを下方修正している。連結売上高は1,810億円(90億円減)、営業利益は70億円(20億円減)、経常利益は70億円(20億円減)。