TOP > 財務分析レポート > デサント、2019年3月期 第3四半期 増収...

デサント、2019年3月期 第3四半期
増収、経費増などで減益に
「デサント」ブランドがけん引役

update: 2019/02/01

デサント、2019年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2019年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

デサントの2019年3月期第3四半期(4-12月)連結決算は、日本や韓国のビジネスが堅調だったこともあり、増収を達成した。利益面は販管費の増加、特別損失の計上が影響し減益に至った。ブランドでは、「デサント」が2ケタ近い増収でけん引役となった。

売上高は過去最高を更新

連結売上高は1,009億1,500万円(2.0%増)で、第3四半期では過去最高額を更新した。主力ブランドの「デサント」や「アンブロ」が健闘した。地域別では、日本や韓国、欧米が堅調な推移だった(表2を参照)。国内外共に、アスレチックカテゴリーがけん引役となった。

デサント、2019年3月期 第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

デサント、2019年3月期
第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

売上高総利益率(粗利率)は55.1%(0.6ポイント増)とやや改善したが、販管費率が50.4%(1.5ポイント増)と増加した影響もあり、営業利益は46億6,500万円(15.9%減)、経常利益は50億3,700万円(11.1%減)と減益に至った(表1を参照)。四半期純利益は、SKINS社の債務保証損失の引当金の繰入額4億6,000万円を特別損失として計上した影響もあり、28億3,200万円(26.1%減)と減少した。

ブランド別では、「デサント」が売上高440億円(9.2%増)と2ケタ近い増収を達成した。「ルコックスポルティフ」は同270億円(0.4%減)でほぼ前年同期比並みの推移だった。「マンシングウェア」が同92億円(7.1%減)、「アリーナ」が同54億円(5.3%減)と苦戦した。「アンブロ」は同50億円(8.7%増)と健闘した(表2を参照)。

日本ディビジョンは売上高419億円(1.0%増)。「デサント」「ルコック」が健闘したことで、「マンシングウェア」や「アンブロ」など減収分をカバーした。韓国ディビジョンは同488億円(3.6%増)。「デサント」「アンブロ」ブランドが健闘した。