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主要外資系スポーツ企業3社、2018年12月期 第3四半期まとめ
アディダス、プーマが増収・増益に

update: 2018/12/07

外資系スポーツ企業3社、2018年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

外資系スポーツ企業3社、2018年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

主要外資系スポーツ企業3社(アディダス、プーマ、アンダーアーマー)の2018年12月期第3四半期連結決算をまとめた。対象はアディダス、プーマ、アンダーアーマーの3社で、いずれも1-9月の9カ月間の第3四半期。アディダス、プーマが増収・増益と健闘したが、アンダーアーマーが損失を計上して苦戦した。

アンダーアーマーは苦戦

アディダスグループの連結売上収益(9カ月の累計)は、166億8,200万ユーロ(約1兆5,303億4,200万円、1ユーロ=131円で換算)、3.2%増と堅調だった。売上高総利益率(粗利率)も51.7%(1.7ポイント増)と改善した。営業利益は22億3,900万ユーロ(約2,933億900万円、同)、15.5%増で2ケタの増益。税引前利益は22億4,400万ユーロ(約2,939億6,400万円、同)、18.2%増で2ケタの増益を達成した。

外資系スポーツ企業3社、2018年12月期 第3四半期 地域別・セグメント別売上高(表2)

外資系スポーツ企業3社、2018年12月期
第3四半期 地域別・セグメント別売上高(表2)

地域別では、北米が売上収益33億9,200万ユーロ(約4,443億5,200万円、同)、9.4%増と好調に推移。日本を含むアジア・太平洋は同54億7,600万ユーロ(約7,173億5,600万円、同)、11.7%増と2ケタの増収だった。

プーマは売上収益は34億2,200万ユーロ(約4,482億8,200万円、1ユーロ=131円で換算)、10.5%増と2ケタの増収を達成した。粗利率も48.8%(1.5ポイント増)と改善。営業利益(EBIT)が2億9,900万ユーロ(約391億6,900万円、同)、39.6%増と増益となった。税引前利益(EBT)は2億7,700万ユーロ(約362億8,700万円、同)、32.6%増と増益を達成した。

全地域で増収を達成した。中でも、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が売上収益14億2,500万ユーロ(約1,866億7,500万円、同)、9.8%増と引き続き、けん引役になった。商品別では、「Apparel」(アパレル)が同11億9,600万ユーロ(約1,566億7,600万円、同)、13.6%増(同19.7%増)と好調だった。

アンダーアーマーは、売上収益38億300万米ドル(約4,297億3,900万円、1米ドル=113円で換算)、5.1%増と増収を達成した。しかし、「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)を1億3,400万米ドル(約151億4,200万円、同)計上しており、この影響で営業損失1,400万米ドル(約15億8,200万円、同)を計上するに至った。

地域別では、主力の「North America」(北米)が27億7,000万米ドル(約3,130億1,000万円、同)、0.3%減と苦戦傾向だった。セグメント損益は5,900万米ドル(約66億6,700万円、同)の損失。日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)が売上高3億9,000万米ドル(約440億7,000万円、同)、26.1%増で好調な推移。セグメント利益7,300万米ドル(約82億4,900万円、同)、6.8%増と健闘し、増収増益を達成した。商品別では、主力の「Apparel」(アパレル)が売上高24億9,100万米ドル(約2,814億8,300万円、同)、6.7%増と堅調に推移した。