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アルペン、2018年6月期 連結決算
増収するも、在庫消化を進めた影響で減益に

update: 2018/09/04

アルペン、2018年6月期 財務数値一覧(表1)

アルペン、2018年6月期
財務数値一覧(表1)

アルペンの2018年6月期連結決算は、増収するも、一般スポーツ及びウインターにおいて在庫消化を進めた影響で、減益に至った。売上高総利益率(粗利率)が低下した影響で、利益が減少した。部門別では、ゴルフビジネスが健闘した。

ゴルフビジネスが健闘

連結売上高は2,276億円(3.5%増)と1ケタ台の増収だった。粗利率は前述の通り、在庫消化を優先して進めたため、40.5%(2.2ポイント減)と減少した。販管費率も低下したが、営業利益は30億円(26.0%減)と減益に至った。

アルペン、2018年6月期 部門別・業態別売上高一覧(表2)

アルペン、2018年6月期
部門別・業態別売上高一覧(表2)

部門別売上高では、主力の「一般スポーツ」が1,294億円(1.1%増)とほぼ前年並みの推移だった。スポーツアパレルやシューズは健闘したが、競技系商材が低調だった。「ゴルフ」は808億円(10.0%増)と好調な推移だった。「ウィンター」は125億円(8.0%減)で苦戦した。

業態別売上高では、「ゴルフ5」が769億円(9.5%増)と好調な推移だった。主力業態の「スポーツデポ」は1,137億円(0.1%減)とほぼ前年並みだった。ウインター業態の「アルペン」は231億円(5.6%減)と苦戦傾向だった(表2を参照)。

財務面は比較的、安定している。商品回転率は2.1で、0.2ポイント上昇した。交差比率は85.1(4.0ポイント増)と増加した。資本回転率はほぼ前年と同じ水準。D/Eレシオも0.2倍で、正常と言われる範囲に収まっている。

通期の業績は、連結売上高2,372億円(4.2%増)、営業利益55億円(80.2%増)、経常利益66億円(51.5%増)の増収増益を計画している。