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adidas、2018年12月期 第2四半期 連結決算
主力の欧米、アジア圏が好調、増収・増益に

update: 2018/08/17

adidas、2018年12月期 第2四半期 財務諸表(表1)

adidas、2018年12月期
第2四半期 財務諸表(表1)

adidas(アディダス社)の2018年12月期 第2四半期(1-6月)連結決算は、主力の欧米・アジア地域が好調に推移したことで、増収・増益を達成した。ラテン・アメリカ、ロシアの他の地域は苦戦した。

主力地域が健闘

連結売上高は108億900万ユーロ(約1兆3,943億6,100万円、1ユーロ=129円で換算)、3.1%増の推移だった。売上高総利益率(粗利率)は51.7%(1.8ポイント増)と改善した。営業利益は13億3,800万ユーロ(約1,726億200万円、同)、17.1%増と2ケタの増収だった(表1を参照)。

adidas、2018年12月期 第2四半期 セグメント別売上高(表2)

adidas、2018年12月期
第2四半期 セグメント別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の西欧(Western Europe)が30億2,300万ユーロ(約3,899億6,700万円、同)、1.8%増。北米(North America)が21億2,200万ユーロ(約2,737億3,800万円、同)、と好調な推移だった(表2を参照)。今回から、各国のセグメントが変更されている。前期までは「Japan」(日本)単独の収益数値が公表されていたが、今回はアジア・パシフィック(アジア・太平洋)地域に含まれていることに留意されたい。

最も伸び率が大きかったのは「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域。売上高は35億8,200万ユーロ(約4,620億7,800万円、同)、10.6%増と好調な推移だった。ブランド別では「adidas」ブランドが97億7,200万ユーロ(約1兆2,605億8,800万円、同)、4.6%増と堅調な推移だった。

財務面では当面の深刻な動きは見当たらない。商品回転率は微増で、2.9回転。交差比率はやや改善した。D/Eレシオは0.2倍と正常域内にある。