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アンダーアーマー、2018年12月期 第2四半期 連結決算
増収を達成するも、北米の不振で損失を計上

update: 2018/08/08

UNDER ARMOUR、2018年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR、2018年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

アンダーアーマー社(Under Armour,Inc.)の2018年12月期第2四半期(1-6月)連結決算は、増収を達成するも、北米の不振で損失を計上するに至った。欧州やアジアなどで増収を達成したが、利益を確保したのはアジア・太平洋地域のみにとどまった。

アジア・太平洋地域は健闘

連結売上高は23億6,000万米ドル(約2,596億円、1米ドル=110円で換算)、6.7%増で、全地域において増収を達成した。売上高総利益率(粗利率)は44.5%(1.1ポイント減)と低下した。主力の「North America」(北米)の営業損失が影響し、連結の営業損失が1億3,300万米ドル(約146億3,000万円、同)と、損失幅が拡大した。税引前損失も1億5,500万米ドル(約170億5,000万円、同)と増加した。「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)を1億1,600万米ドル(約127億6,00万円、同)計上しており、これが損失計上の要因である。

UNDER ARMOUR、2018年12月期 第2四半期 部門・地域別売上高(表2)

UNDER ARMOUR、2018年12月期
第2四半期 部門・地域別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の「North America」が17億1,000万米ドル(約1,881億円、同)、0.6%増と大きな比率を占めている(売り上げの72.5%)。セグメント(営業)損失が1億3,600万米ドル(約149億6,000万円、同)と悪化した。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)も売上高が2億6,200万米ドル(約288億2,000万円、同)、27.1%増と2ケタの増収を達成したが、営業損失1,300万米ドル(約14億3,000万円、同)を計上するに至った。

日本が含まれる「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)は、売上高2億4,100万米ドル(約265億1,000万円、同)、34.5%増と好調に推移した。セグメント利益も3,900万米ドル(約42億9,000万円、同)、12.8%増と2ケタの増益だった(表2を参照)。

部門別の売上高では、主力の「Apparel」(アパレル)が15億1,300万米ドル(約1,664億3,000万円、同)、8.4%増と堅調な推移だった。強化アイテムの「Footwear」(シューズ)は5億4,300万米ドル(約597億3,000万円、同)、7.2%増だった。アパレル偏重型の売上比率の改善が課題だろう。