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主要スポーツ関連小売店5社、本決算まとめ(上)
アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ、メガスポーツ、エービーシー・マート

update: 2018/06/25

主要スポーツ関連小売店5社、本決算 財務数値一覧(表1)

主要スポーツ関連小売店5社、本決算
財務数値一覧(表1)

主要スポーツ関連小売店5社(アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ、メガスポーツ、エービーシー・マート)の本決算をまとめた。各社の決算期が異なるため、単純比較はできないが、参考資料にはなるだろう。

収益性が高まった企業が増加

対象は上場しているアルペン、ゼビオホールディングス(HD)、ヒマラヤ、エービーシー・マートのほか、非上場だが財務諸表の一部を公表しているメガスポーツの計5社。決算期はエービーシー・マートとメガスポーツが2月期と同じだが、アルペンが6月期、ゼビオHDが3月期、ヒマラヤが8月期と異なる点に留意されたい。なお、アルペンおよびヒマラヤの決算は昨年に期末を迎えた前期の数値である。

売上規模は、シューズ主体だのエービーシー・マートが2,542億円(6.4%増)と最も大きく、引き続き堅調な推移。2番手はゼビオHDで、2,345億円(5.0%増)。3番手はアルペンで2,200億円(1.6%減)。しかしこの数値は前期のもので、今期(2018年6月期)は通期で2,260億円(2.8%増)を計画している。第3四半期までの売上高は1,659億円(4.4%増)。ヒマラヤは729億円(1.2%増)、メガスポーツは730億円(3.0%増)でほぼ同規模だった(別表を参照)。

利益面では、増益を達成した企業が多数を占めるが、売上高総利益率(粗利率)は微減傾向。販管費率を抑えることで、利益を確保している傾向が強い。粗利率がもっと高いのはエービーシー・マートで、53.3%(0.6ポイント減)。アルペンが42.7%(0.6ポイント増)と健闘した。ゼビオHDは39.5%(0.4ポイント減)。ヒマラヤとメガスポーツは35%台だった。

営業利益で比較すると、エービーシー・マートが433億円(3.6%増)と頭抜けている。取り扱う商品がシューズに集約されているため、多品種を扱う大型スポーツ店に比べて効率が良い。ゼビオHDが109億円(47.0%増)と増益を達成した。アルペンは41億円(29.9%増)と増益。ヒマラヤも、11億円(14.9%増)で増益だった。メガスポーツは20億円の営業損失を計上した。(続く)