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主要上場スポーツ企業6社、2018年3月期見通し
増収予定が4社、増益は4社

update: 2018/05/07

主要スポーツ企業、2018年3月期 業績見通し(表1)

主要スポーツ企業、2018年3月期
業績見通し(表1)

 主要上場スポーツ企業6社(美津濃、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット、グローブライド──順不同)の2018年3月期連結決算の見通しをまとめた。増収予定が4社、増益(経常段階)の見通しは4社である。ゴールドウインおよびグローブライドは増収・増益を予想している。

増収・増益の予定はゴールドウインとグローブライド

間もなく開示される主要上場スポーツ企業6社の2018年3月期連結決算。現時点で、その見通しをまとめてみる。対象は美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット、グローブライドの6社だ(別表を参照)。

ミズノは4月18日、通期の業績修正を発表した。主にランニングシューズの苦戦で減収に落ち着く見通しだが、利益面では、コスト減や経費の削減が進んだことや、国内の競技スポーツの好調などが後押しし、増益を達成する計画だ。

デサントは増収・微減益の計画。韓国を主体とするアジアビジネスが一段落してきたことが大きな要因だ。依然、収益性は良好で、高止まりしている状態。更なる業容拡大の“てこ”が欲しい所だ。

ゴールドウインは第3四半期の秋冬物の推移が好調だったこともあり、通期見通しを上方修正した。収益の大部分を国内事業に依拠する同社だが、競合が激しくなる中、非常に好調な推移である。売り上げ、利益共に、2ケタ増を計画している。

ヨネックスは増収・減益の計画。為替の影響による売上高総利益率(粗利率)の低下、有力選手との契約や大会の協賛などの投資もあり、利益は減少する見通しだ。中国の現地販売子会社の在庫調整の影響もある。

ゼットは減収・微増益の計画。主力の漸減する国内卸事業の効率化を進め、利益確保を目指す。グローブライドは国内外ともにフィッシング事業が好調で、増収・増益の見通しに修正した。