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2017年12月期 スポーツ上場各社まとめ(上)
アディダス、プーマが増収・増益を達成

update: 2018/04/10

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スポーツ各社、2017年12月期 収益一覧(表1)

スポーツ各社、2017年12月期
収益一覧(表1)

2017年12月に期末を迎えたスポーツメーカー主要4社の決算をまとめた。決算期が2017年12月期の国内外4社(アディダス、プーマ、アンダーアーマー、アシックス)の業績を比較している。アディダス、プーマが増収・増益と好調に推移した半面、アンダーアーマーとアシックスは売り上げが伸び悩み、減益となった(表1を参照)。

財務面も安定しているアディダス、プーマ

adidas Group、2017年12月期 財務諸表(表2)

adidas Group、2017年12月期
財務諸表(表2)

売上規模が3兆円台のナイキに次いで、世界2位に付けているadidas Group(アディダス・グループ)。2017年12月期の連結売上高は212億ユーロ、日本円で約2兆8,600億円に達した。営業利益は約2,700億円と増益を達成した。「アディダス」ブランド、およびシューズ類がけん引役になった(表2を参照)。

アディダスの売上高総利益率(粗利率)は50%に達した。営業利益率も9.8%と高い水準にあり、収益性が高まっている。財務面も安定しており、自己資本比率は44%、D/Eレシオは0.1倍と低く抑えられている。日本地域も好調で、売上高が10億5,600万ユーロ(約1,425億6,000万円)、4.9%増。セグメント利益は2億6,600万ユーロ(約359億1,000万円、同)、28.5%増と2ケタの増益だった。

PUMA、2017年12月期 財務諸表(表3)

PUMA、2017年12月期
財務諸表(表3)


PUMA(プーマ)は同売上高が41億ユーロ、約5,582億円と2ケタの増収だった。営業利益は約30億円で増益を達成した。商品ではシューズがけん引役になった。また、全地域で増収を達成した。日本地域の売上高は約2億9,000万ユーロ、約392億3,600万円だった。財務面も安定している。粗利率が増加したほか、販管費率が低下、交差比率も改善した(表3を参照)。