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2017年3月期 連結決算②
デサント──為替のマイナス影響が大きく、減収減益に

update: 2017/05/17

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デサント、2017年3月期 財務諸表(表1)

デサント、2017年3月期
財務諸表(表1)

デサントの2017年3月期(2016年度)連結決算は、為替のマイナス影響が大きく、減収減益になった。円高の影響で、売上高で106億円のマイナス効果があった。海外の主力地域――韓国および中国の現地通貨ベースでは、前年比をクリアした。

「デサント」が好調、「ルコック」が苦戦

中期計画の1年目に該当する当期決算は、減収減益の結果だった。国内がアスレチックの健闘で7,800万円増収したが、海外は43億1,300万円減と苦戦した。為替の影響のほか、「ルコックスポルティフ」(売上高386億円、前年比13%減)の苦戦も大きかった。その半面、社名ブランドの「デサント」が売上高500億円、前年比5%増と堅調な推移だった。

デサント、2017年3月期 部門別売上高(表2)

デサント、2017年3月期
部門別売上高(表2)

そのほか、ゴルフウエアの「マンシングウェア」は売上高142億円、同10%減と苦戦した。スイムの「アリーナ」は売上高70億円で前年並み。サッカーの「アンブロ」は売上高67億円、同4%減だった。「アリーナ」は今後、中国市場のジョイントベンチャーによる拡販が期待できる。「アンブロ」はゲームウエアなど、競技向け商材が健闘した。

「デサント」ブランドは海外が387億円と主力になっている(国内は113億円)。「ルコック」は日本(2%減)および韓国(8%減)で苦戦した。中国では店舗増が後押しして、16%増と伸びている。