勢いが加速する外資系スポーツメーカー①
ナイキ、今期も第3四半期まで好調を持続
update: 2016/04/26
キーワードはDTCとウイメンズ
特に成長を期待しているカテゴリーはDTC(Direct to Consumer=顧客直結)とウイメンズだ。今年2月、アシックスが公表した新中計「AGP2020」にもこのDTCの強化が明記されている。ナイキ社に触発された施策であることは想像に難くない。このDTC関連で、2020年度には160億米ドル、日本円でおよそ1兆8,080億円(1米ドル=113円で換算)に達すると見ている。さらに次の5年間──2020年以降には、Eコマースが成長の柱になると分析している。
ウイメンズビジネスは2020年度に110億米ドル、日本円でおよそ1兆2,430億円(同)に達する見通しだ。主力になるのはランニングカテゴリーで、75億米ドル、日本円でおよそ8,475億円(同)。バスケットボールから派生した「The Jordan Brand」も大きく成長すると見ている。
財務面の数値目標では、売上高総利益率(粗利率)は年間で平均0.3-0.5ポイントの上昇を計画する。フリーキャッシュフローは当期純利益よりも早く成長させる。当面、同社の勢いは続きそうな様相だ。