ダンロップスポーツ テニス 2016年シーズン
update: 2016/01/28
ダンロップスポーツの2016年シーズンのテニスビジネスでは、「スリクソン」ブランドから、シリアスプレーヤー向けの硬式ラケットの新モデル「REVO CV」(レヴォ シーブイ)を市場投入する。“スピンをかけやすいラケット”がうたい文句だ。
店頭は堅調な推移
テニス市場は堅調だと分析している。2014年後半から回復傾向になり、昨年2015年シーズンは、102-105%と堅調な傾向が継続した。けん引した商材はラケットで、特にジュニアモデルの動向が好調だったという。
主力の1つ「バボラ」ブランドは、前年に「ピュアドライブ」モデルが好調だった反動が表れているようで、昨年対比では落ち着いている状況だ。一方、自社ブランドの「スリクソン」は20%増と好調な推移だった。商品の機能性が徐々に評価されているようで、早期にシェアを高めていく計画だという。
2016年シーズンにおいて新たに展開するモデルの1つが、「スリクソン」ブランドのシリアスプレーヤー向けの硬式ラケットの新モデル「REVO CV」(レヴォ シーブイ)。スピン系のハイエンドモデルで、契約選手の奈良くるみ選手も使用している。スピンがかけやすく、サーブの威力が上がった点がセールスポイントだ。艶消しのデザインも新しい印象を与える。上代価格は3万3,000円(本体価格)。2年ぶりの新モデルである。
そのほか、「スリクソン」ブランドのソフトテニスラインでは、初・中級向けのラケットを企画、提案した。「スリクソン V」「スリクソン F」シリーズの名称で展開するラインは、初めてのラケット──扱いやすいモデルと、2本目のステップアップ用のラケットの2タイプを企画・提案した。ソフトテニスボールにも力を入れており、それと連動してラケットのシェア拡大にも、力を入れていると考えられる。