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ダイワボウアドバンス、「フィラ」テニス 2018年秋冬展
2017年度は前年並みの見通し

update: 2018/02/07

レディス層に浸透している 「フィラ」のテニスウエア

レディス層に浸透している
「フィラ」のテニスウエア

ダイワボウアドバンスが企画・生産し、ゼットが総代理店を務める「フィラ」ブランドのテニスウエア。2018年秋冬シーズンは、より企画の精度を高め、既存顧客への訴求力を強化する。

レディス顧客にブランドが浸透

2017年度の業績は、前年並みの見通しだ。2013年からビジネスをスタートし、6年目を迎えている。エンドユーザーの認知度も高く、売上規模は約4億円(卸ベース)にまで拡大している。

展開店舗数は、おおよそ150-180店舗。可処分所得の多い、マダム層からの支持が厚い。ゴルフウエアと共通した点だが、テニスコートにおいて、“ハレ”のスタイリングを発信するというニーズが多く、こうした女性客の需要をうまく取り込んでいるようだ。一般的なスポーツウエアとは一線を画しており、“ファッション性”が重要な訴求ポイントの1つとなっている。

ファッション性が 支持を集めている一因だ

ファッション性が
支持を集めている一因だ

展開チャネルは、主力がテニス専門店やスクールなどの施設関連で約40%。テニス専門店の大手「ウインザー」が30%、ネット販売が30%という比率だ。時代背景を反映し、ネット販売の比率が高くなっている。また、“専門性”を差別化ポイントにした専門店の存在意義も高まっている。

概して、昨今のテニス市場はダウントレンドである。その中で「フィラ」ブランドは、テニスウエアマーケットにおいては、有力な立ち位置を占めている。顧客の約80%が女性──40代後半から60代後半──というミセス層が主力である点が大きい。買い上げ点数および客単価も高くなる傾向で、安定・継続して商品を購入してもらえる顧客層をしっかり捉えている。

課題はメンズ顧客。かねて、競技志向のウエアを企画・提案したが、効率良く支持を得られなかった。品番数を絞り込み、女性ファンと“呼応”するようなメンズ企画に留意している。タイトフィットを良しとする男性客が多いようで、この辺りの客層の開拓が今後の課題のようだ。