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ユニチカトレーディング、機能素材展 2019年春夏シーズン
機能性に加え、“風合い”ニーズが高まる

update: 2017/12/13

春夏シーズンを意識し、 遮光・クーリング素材も重視した

春夏シーズンを意識し、
遮光・クーリング素材も重視した

ユニチカトレーディングの機能素材展の2019年春夏シーズンは「REACT」をテーマに、定番および新作の各素材を提案した。機能性に加えて、一般アパレルを意識した感性に訴えるもの──“風合い”を重視した素材も求められるようになってきた。

2017年度は前年同期比並みの推移

2017年度の業績推移は、前年同期比並みの推移。売り上げ・利益ともに計画通りだという。スポーツシーンではニット素材が主体で、アスレチックが下落傾向、アウトドアの伸びが鈍化している。ゴルフビジネスは回復の兆しがあるという。国内を主体としたチームユース=別注品が増えている。

2019年春夏シーズンでは、新たに「サラブリーズ™」を提案した。これは鞘芯構造の糸を使った生地で、鞘部にセラミックを練り込んだポリエステルを使用し、遮光・クーリング機能を発揮する素材。透けにくいという特性も持ち合わせる。

展示会場の様子

展示会場の様子

定番素材の撥水機能を持った「タクティーム®」はゴルフウエアなどで徐々に拡大しており、アジア地域でも採用事例が増えているという。ストレッチ性素材では「ムーヴフィット®」を提案した。伸縮性のあるポリマーを構成成分に使用したポリエステル系の捲縮糸を使用。織物でストレッチ性を持たせている。

そのほか、ポリプロピレンを使用したデニム素材「エフ・デニム」も新たに提案した。軽量で速乾性のある点が特徴だ。アウトドアやカジュアルシーンでの採用を想定している。

19年春夏シーズンにおける販売計画は、18年春夏対比で110%。主な販売先のスポーツメーカーは、デサント、ヨネックス、アシックス、ミズノ、ゴールドウインなどの国内企業のほか、プーマやドーム、フェニックスといった外資系、ラコステジャパンなどのカジュアル系だ。