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東レ、機能素材 2019年春夏展
「Comfonience™」をキーワードに快適性と利便性を追求

update: 2017/12/07

衣服内の蒸れを軽減する 「モイストプラス®」

衣服内の蒸れを軽減する
「モイストプラス®」

東レは2019年春夏シーズン向けの機能素材展で、「Comfonience™」をキーワードに快適性と利便性を追求した素材を提案した。遮光・遮熱素材の「ボディシェル®EX」や、ストレッチ素材「プライムフレックス®」の新素材などを新たに企画・提案した。

上期は輸出が好調で、増収・増益に

同社のスポーツ・衣料資材事業部の上期実績は、増収・増益だった。輸出ビジネスが好調だったほか国内事業も堅調だった。輸出では、アウトドアなどの出荷量が増えた。国内はアスレチック分野が苦戦模様だが、大手SPAカジュアルウエアの伸びが貢献した。

遮光・遮熱素材の 「ボディシェル®EX」

遮光・遮熱素材の
「ボディシェル®EX」

展示会のキーワードに据える「Comfonience™」は、“Comfortable”(快適性)と“Convenience”(利便性)を併せた造語。春夏シーズンに要求される機能性を複数の素材でフォロー、提案した。また、提案した全素材の40%で“植物由来”の原料を使った「エコディア®PTT複合繊維(長繊維糸)」素材を使用している。

「ボディシェル®EX」は芯部に高濃度のセラミックを含有したポリマーを、鞘部にポリエステルのポリマーを配した遮光・遮熱素材。衣服内温度を約3℃低く保つほか、紫外線カット機能も向上している。また、“防透け性”にも優れているため、薄手の生地の用途が広がる可能性がある。

数シーズン来、強化素材の1つに据えている「プライムフレックス®」では、新たに「フルダル」仕様、細い糸を使ったモデル、ナイロンのストレッチ生地という新しい素材を追加した。

春夏シーズンを意識した素材では、衣服内の蒸れを軽減する「モイストプラス®」を提案。吸放湿ポリマーを芯部に配置した特殊なナイロンファイバーを使用している。通気性と紫外線カット機能を両立した「エアロリード®」や、防虫機能を持った後加工技術「ウィズリリーフ™」も提案した。「ウィズリリーフ™」は従来の3.5倍の防虫効果を持つ。通気口があり通気性の高い素材「ドットエア®」にも加工できる。