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デサント アスレゴルフ「カッター&バック」「スリクソン」 2017年春夏シーズン

update: 2016/07/05

「カッター&バック」。 アメリカンカジュアルを意識

「カッター&バック」。
アメリカンカジュアルを意識

デサントのアスレチック系ゴルフウエアブランドの「カッター&バック」「スリクソン」の 2017年春夏シーズン。中期計画に基づき、「スリクソン」はシリアルゴルファー向けのNo.1ブランを目指す。「カッター&バック」はさらにアメリカンゴルフスタイルの浸透を推し進める。

「スリクソン」──来期は倍増の計画

デサントが重点展開するカテゴリーの1つ、ゴルフウエア。その中の1カテゴリーである“アスレチック”系ブランドが「ルコックゴルフ」「カッター&バック」「スリクソン」である。今回は、「カッター&バック」「スリクソン」に焦点を当てる(「ルコックゴルフ」は6月29日付で既報)。

「カッター&バック」は、都市部店舗を中心にマニュアル什器を導入し、ブランドの世界観を演出する。アメリカントラッドをベースにした、機能性に裏付けされたブランドイメージが浸透しているが、さらに、機能性とシーズン性のあるアイテム──レインウエアを中心に強化し、ユーザーの取り込みを推し進める。

「スリクソン」は、ダンロップスポーツとのライセンス契約に基づく展開。今期、16年春夏シーズンから、本格スタートした。17年春夏は倍増を計画している。契約している松山英樹プロを活用した露出度アップを目指す。

「スリクソン」。 機能性とデザイン性に留意した

「スリクソン」。
機能性とデザイン性に留意した

「カッター&バック」は遮熱素材「サンスクリーン」の平行展開や、綿ライクのポリエステル(PE)素材「アルザス」を使用した綿・PE混素材使用のシャツなど、風合いと機能性の両立に留意した。

「スリクソン」は、同社独自の立体裁断「MOTION 3D」(モーション3D)を採用。スイングしやすい仕様に留意した。よりシリアス層を意識した「ツアーライン」を重点強化する。ボリューム向けの「シーズンライン」と併せて、幅広く市場のシェアを獲り込んでいく方針だ。

松山英樹プロという強力な契約選手を持つ同ブランド。ダンロップスポーツのゴルフギアブランド「スリクソン」を同選手が使用している関係で、ウエアも「スリクソン」を使用することになっている。ダンロップスポーツもデサントも「スリクソン」をシリアスゴルファー向けのブランドに位置付けている。そのため、重要な訴求ポイントは機能性になる。

中期計画においても、シリアス系ゴルファーへの浸透を重要視している。ゴルフチェーン店および専門店向けの販売拡大が主要課題だ。また、主力チェーン店では、売り場マニュアルを統一化し、ブランド観の共通化を目指している。