旭化成アドバンス、機能素材展「LIVEGEAR™」2017年秋冬シーズン
素材とアパレル一体で提案力を強化
update: 2016/05/30
旭化成アドバンスは機能素材展「LIVEGEAR™」の2017年秋冬シーズンで、素材とアパレル一体で見せることにより、提案力を強化する。主力の機能素材のほかにアパレルの新しい縫製仕様の提案や、企業ユニフォームのコーナーも新たに設置した。
新組織に改編し2年目に突入
旭化成アドバンスは昨年4月から、現在の組織に改編された。素材提案と製品部隊が一体となり、総合的な提案力を強化する狙いがあった。今回の展示会では、よりその意図を強く感じることができた。サンプルのガーメントの展示数も増えている。
新しい縫製仕様の提案において、スポーツウエアでは定番の“フラットシーマ”に替わる縫製技術「AIRSEAMER™」(エアシーマー)を重点強化する。生地同士を重ねずに縫製できるため、着易さが向上する。ファスナーの“横幅”を短くして縫製することも可能で、新しいディテールや着心地を実現することができる。
吸汗速乾素材の「SUREDRY®」(シュアドライ)シリーズでは、異形断面糸を使った新しいタイプが登場した。吸水剤を使わずポリエステルに吸水・速乾機能を持たせた「シュアドライ インフィニティー」において、“W型”の異形断面糸を使用し、より吸水性能が向上した。
今回、新たに提案したのが企業ユニフォームだ。複数の適した素材群を集めて、使用シーン別に編集し、分かりやすくしている。「シュアドライ」のほか、「ベンベルグ」を混紡した「MoisteX®」(モイステックス)、ストレッチ性を持つ緯糸挿入トリコット生地「TRICOTNEXT」(トリコットネクスト)を主に提案する。