TOP > イベントレポート > グランフロント大阪 「ナレッジキャピタ...

グランフロント大阪
「ナレッジキャピタル」開業から間もなく1年
スポーツ関連分野でも成果見られる

update: 2014/03/27

1ページ2ページ次のページへ >
XNT社の「カーボンライダー」

XNT社の「カーボンライダー」

昨年4月に開業した大阪・梅田の複合商業施設「グランフロント大阪」。その一角を担う文化やビジネスの交流の場を提供する「ナレッジキャピタル」において形になった成果が3月12日、公表された。官と民の協業や、民間企業同士の共同開発といった、1年を待たずにいくつか実用化された例や実用化が目の前の例などが紹介された。同17日には、最もイノベーティブな活動を表彰する「ナレッジ・イノベーション・アワード 2013」が発表された。中にはスポーツ関連分野での応用、新しい市場形成の可能性を思わせる取り組みも見られた。いくつか実例を紹介する。

文化、ビジネス交流の場として活用

「ナレッジキャピタル」は「グランフロント大阪」事業に関わった企業12社が出資・運営している施設で、「産業創出」「文化発信」「国際交流」「人材育成」といった4つの大きな目標を掲げる。異業種の人たちと交流し、新しいビジネスのヒントや協業の可能性を探るなど様々な使い方のできる会員制の交流サロン「ナレッジサロン」の使用人数も順調に増えており、開業時は約700人だった会員も今年2月末時点で1,881人にまで拡大した。平日の平均利用者数は1日147人。今年2月の最も多い時は1日665人が同サロンを利用した。

「国際交流」の面では、17カ国44機関・団体の視察を受け入れた。香港やフランス・リヨン市など国外機関との連携も始めている。「文化発信」の面では、実験や体験型イベントを企画した「アクティブラボ」の来場者数が開業から10カ月で約90万人に達するなど実績を残している。

スポーツ関連で実用化が具体化しつつある取り組みは2例ある。1つ目は、前出の「ナレッジ・イノベーション・アワード 2013」で「モノ部門」で「オーディエンス賞」を受賞した関西大学と和菓子メーカーの取り組みだ。産学連携拠点として「ナレッジキャピタル」内に開設した「関西大学うめきたラボラトリ」を拠点に、「アスリートのための“お餅”」を考案した。