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「スポーツハブKANSAI」第2回例会
スポーツ庁長官の鈴木大地氏が基調講演
「テクノロジーをスポーツに活かすチャンス」

update: 2017/12/22

スポーツハブKANSAIの 第2回例会

スポーツハブKANSAIの
第2回例会

大阪商工会議所が主体となり、京都・神戸の商工会議所と共催している「スポーツハブKANSAI」の第2回例会が12月20日、大阪商工会議所内で開催され、スポーツ庁長官の鈴木大地氏が「スポーツの成長産業化~スポーツビジネスの拡大を目指して~」と題した基調講演を行った。鈴木長官は「テクノロジーをスポーツに活かすチャンス」だと語り、新しいビジネス拡大の可能性を指摘した。

関西拠点にビジネス・マッチングの機会を提供

基調講演を行う 鈴木大地スポーツ庁長官

基調講演を行う
鈴木大地スポーツ庁長官

「スポーツハブKANSAI」は大阪商工会議所が主催するビジネス・マッチング事業の取り組みで、今年11月から始まった。関西にスポーツ関連企業が多いこと、また来年以降、東京オリンピックやラグビーワールドカップなど日本で開催されるスポーツの国際大会が目白押しであることなどから、“スポーツ”のフィルターを通した新しいビジネスの掘り起しを模索する試みだ。

スポーツ用品メーカーやフィットネスクラブの運営会社、化粧品メーカーなどが参画し、広く新しいビジネスモデルを構築するべく、“ビジネス・マッチング”の場を提供する。9月のキックオフイベントおよび11月に開催された第1回例会で登壇した8つの企業・団体からの10の案件について、101社・158団体の提案があったという。関連業界からの関心はかなり高いと言えるだろう。

スポーツ庁による 2025年目標15兆円の内訳

スポーツ庁による
2025年目標15兆円の内訳


スポーツ庁では、国内スポーツ市場を2025年に、現状の5.5兆円から約3倍の15兆円に成長させるという中期目標を掲げている。内訳は、①スタジアム・アリーナ、②プロスポーツ、③アマチュアスポーツ、④IoT活用、⑤周辺産業、⑥スポーツ用品の6つの主要な分野に分けて目標設定している(別表を参照)。

第2回例会で基調講演を行った鈴木大地・スポーツ庁長官は、「強調したい点は、テクノロジーをスポーツに活かす余地があるのではないかということ。関連商品を開発し、それをトップのスポーツ選手が使うことで最先端の技術を追求することができる」と語った。また、「ゆくゆくは、一般のスポーツユーザーにもその商品が広がり、新たなビジネスの創出につながるチャンスにもなる」とその可能性を指摘した。