ミズノ ウオーキングシューズ ビジネス
新規客層にも浸透中
update: 2015/11/02
ミズノが展開するウオーキングシューズのビジネスが好調だ。新規顧客層の開拓が進んでおり、販路とともに新しい広がりを見せている。年配層に強みを持つウオーキングシューズ「LD」シリーズも堅調である。
年配層を中心に市場で認知進む
同社のウオーキングシューズといえば、60代アッパー向けの「LD」シリーズを中心とした高齢者層へのアプローチが主である。主力モデルの「LD40」は2006年の発売以来、今夏で累計86万足と堅調な推移を続けてきた。
昨今では、ホームセンターなど新規販路の開拓も進めている。その効果もあり、幅広い客層への浸透が進んでいる。「市場では認知され、定着していると思う」(ミズノ ライフスタイルスポーツ事業部 事業企画部 ライフスタイルスポーツマーケティング課、小森敦夫 課長)。
ここ2年ほどは、新たに“コソトレ”(コソッとトレーニングの略語)と題し、ビジネスパーソンへ向けた提案も進めている。「LD」シリーズで、ワイヤーで履き心地を調整できる「Boa」(ボア)システムを搭載した新モデルも企画した。
出店も順調に継続中
主にウオーキングシューズを取り扱う直営店「ミズノ ウエルネスショップ」の出店も進んでいる。10月29日に京都・新京極へ新店舗を出店したが、現在36店舗まで増加した。新京極店は2層フロア構造で、2階ではアパレルを展開している。
女性の新規層開拓のために、展開し始めた「WAVE LIMB」(ウエーブ リム)が順調な動きだ。今期は昨シーズンの実績が倍増する勢いで推移しているという。今期は8色展開に拡大し、卸ベースの受注量も2倍に拡大した。
今後は次世代顧客の開拓にも力を入れる。50代前半の取り込みを課題の1つに掲げる。販路の開拓や新業態の開発も継続した取り組み策だ。今秋から直営店などに限定し展開し始めた“ミズノ ランバード”マークを使用したライフスタイルテイストの新商材も新しい試みの1つ。スニーカーブーム全盛の昨今だが、そうしたマーケットへも適用できる可能性がある。