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アシックス「アシックスタイガー」復刻の狙い
「オニツカタイガー」と共存図る

update: 2015/04/09

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「アシックス」「オニツカタイガー」に次ぐ 第3の柱に位置付ける 「アシックスタイガー」

「アシックス」「オニツカタイガー」に次ぐ
第3の柱に位置付ける
「アシックスタイガー」

アシックスが今年1月から、「ASICS Tiger」(アシックスタイガー)ブランドを復刻し、シューズの販売を始めた。今秋にはアパレルやアクセサリー類も加わる計画だ。スポーツカジュアル系ブランドといえば「オニツカタイガー」を展開中だが、復刻したブランドとどのように共存し住み分けを図るのだろう。

スポーツスタイル寄りのブランドに位置付け

「アシックスタイガー」は1980-90年頃に人気を集めたスポーツスタイルブランドで、「テクニカルなイメージがある」(庄田良二オニツカタイガー事業部長)。スポーツファッションに軸足を置く「オニツカタイガー」とは異なり、“スニーカー”ブームに象徴されるスポーツスタイル寄りの市場で展開する。「ナイキ」の「エアマックス」や「リーボック」の「ポンプフューリー」などのテイストに近いという。

「アシックスタイガー」で開拓を進める市場やニーズは以前、「オニツカタイガー」がカバーしていた部分だという。しかし、新しいスタイルを求める市場ニーズが高まってきたと判断し、今回のブランド復刻に至った。

「オニツカタイガー」は1970年代のレトロテイストを扱うが、「アシックスタイガー」は1980-90年代のデザインを盛り込む。「『オニツカタイガー』はファッション寄りなので、女性ファンも少なくない。『アシックスタイガー』はスニーカーフリーク向けのテイストだが、ボリューム層ヘも広げていきたい」(庄田事業部長)という。