TOP > 企業レポート > アシックス スポーツ工学研究所 増設・...

アシックス スポーツ工学研究所
増設・改修工事を実施、開発力を強化

update: 2015/03/02

< 前のページへ1ページ2ページ3ページ次のページへ >

全ての根幹を成す場所

新館屋上部分の屋根付き「傾斜走路」

新館屋上部分の屋根付き「傾斜走路」

このスポーツ工学研究所は、アシックスのすべての根幹を成す場所。世界規模で業容拡大を進めている同社にとって、文字通り心臓部に該当する。シューズの各部に適した素材を独自に研究・開発する部署、クッション性や耐久性などシューズの構造を研究・開発する部署、アパレルの機能を研究・開発する部署、野球用品など用具を開発する部署などが集まっている。総勢およそ80人の研究員が開発に携わる。

常時、シューズに適した新素材の開発を行っており、試作品を同研究所内で製作することが可能。研究所を囲むように設けられた“トラック”を、試作シューズを履いて走り、データを収集することができる。また既存モデルや他社品との比較・検証も行っている。

研究所の強みについて、西脇スポーツ工学研究所長は「ヒューマンセントリック(人間主体の)サイエンスとデザイン、独自のソール素材開発と構造設計、徹底した定量分析・定量的評価技術の確立」の3点を挙げる。ヒューマンセントリックの科学とデザインにより開発したシューズを販売し、その感想をユーザーから収集し、次の製品開発に活かすという取り組みを継続することで、恒常的に製品の完成度が高まっていくというサイクルだ。