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ダンロップスポーツマーケティング、テニスビジネス
上期は復調傾向に

update: 2021/06/16

ニア層のプレー回帰が 復調のカギの1つ。

ニア層のプレー回帰が
復調のカギの1つ。

ダンロップスポーツマーケティングのテニスビジネスは、上期(1-6月)は復調傾向だった。延長された緊急事態宣言の影響でテニスコートが閉鎖されたマイナス要素もあったが、5月度は前年比を上回る推移だった。

プレー機会が消失、ボールも苦戦

4月からの緊急事態宣言の影響が尾を引いている。ちょうど新年度で新入部員へのアプローチ時期と重なったこともあり、専門店では外商ビジネスが苦戦している。その連鎖で、消耗品であるテニスボールの消化率も低下した。テニスコートの閉鎖、プレー機会の消失が重なり、テニス業界には逆風が吹いた。

昨年に比べると復調傾向にある今期の上期。5月度は前年比を上回る推移だったが、一昨年の2019年度と比較した場合は60-70%で、完全には元に戻っていない。年配層を主体にした一般プレーヤーはコートの閉鎖もあり低迷していたが、地域差はあるものの徐々に回復してきている。

部活動を主体にした学販では、昨年に比べると良くなっているが、対外試合を自粛しているケースが多く、まだまだ本調子ではない。インター杯など大きな試合は実施されているようだ。テニスの主要顧客であるシニア層が戻ってくれば、今秋以降に回復基調に乗るのでは、と予測している。